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【1ワード社会学第十三回(11)】ハーバーマスの「理性の党派性」
- 2026/3/23
- ユルゲン・ハーバーマス
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動画での説明
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はじめに
社会学とはなにか
社会学とは、「社会を対象とする学問」のことである。そして社会とは基本的に「人々の社会的行為の相互作用の集まり」を意味する。
なぜ社会学が存在するのかについては多種多様な立場があるが、根本的には「社会を分析し、よりよい社会へ導くため」だといえる。社会とはなにか、どう変動していくのかという事実判断やどうあるべきかという価値判断の両方のバランスをとる必要のある学問である。
【基礎社会学第三六回(1)】エミール・デュルケムの社会学とはなにか、学ぶ意味や価値はあるのか
この動画チャンネルシリーズは創造発見学に位置づけられている。要するに、アイデアをひらめくための情報を学ぼうというわけである。ビジネス、友人関係、学業、さまざまなものにそれぞれ活かしてほしい。
できるだけ1ワードに説明する対象を絞っていく。
記事の分割
(準備中)
(3) [A]合理性関連
[3-10]ハーバーマスの「理性の党派性」
ハーバーマスの「理性の党派性」とはなにか、意味、定義、わかりやすく解説
理性の党派性:理性は本来的に誰にとっても批判・合意の基準となりうる普遍妥当性をもつものだという考え方のこと。
『晩期(後期)資本主義における正当化の諸問題』(1973)において主張された概念である。
「党派(英:partisanship )」とは一般に、特定の立場に対して強い支持や忠誠を持つということを意味する。
「人間にはそんな素晴らしい能力はない、対話による合意なんてありえない」と考えれば、理性の党派性の立場とは異なることになる。ハーバーマスは自分の支持する立場は「理性啓蒙の立場」であり、「行動にさいしてはあくまでも理性的な意思に基づき、きちんと行動の根拠を述べる」という考えを貫こうとしているのである。そうした考えの土台に「理想的発話状況」という想定がある。
・特に参考にしたページ
中岡成文「ハーバーマス」,講談社,291p
ハーバーマスの「理性の党派性」とはなにか、意味、定義、わかりやすく解説
「理想的発話状況」とは、いかなる強制的な支配もない、自由で対等な対話状況のことである(反事実的、規制的理念である)。
現実にはもちろん、さまざまな制約を受けており、理想的発話状況は十全には実現されていない。しかしそうした理想が先取りされ、予期され、前提とされていなければそもそもコミュニケーションは成り立たないはずなのである。人間の理性の能力を信じるかどうかという「心理的な信仰の問題」というより「言語行為の構造的前提」であり、我々は対話をしている時点で既に信じているのであり、期待しているのであり、現実にはたびたびその期待がある程度裏切られているというわけである。
理性の党派性の立場ではない人もいる。たとえば近代的な意味での理性を全て否定し、伝統的で宗教的な社会がもっとも望ましいと考える保守的な立場の人もいる。
カリスマ的なリーダーや国家がなにをすべきかを上から与えていた時代に戻ろうというわけである。理性的な考慮や対話、合意を経ないで、強行的に「社会を革命するべきだ」という革新的な立場の人もいる。価値観が多様化していく時代において「理性の普遍性」を唱えることは他者との対立などの困難をときには伴うが、それでも粘り強く啓蒙活動をしていくべきだとハーバーマスはいう。
・特に参考にしたページ
中岡成文「ハーバーマス」,講談社,292-293p
参考文献リスト
今回の主な文献
J.(ユルゲン) ハーバーマス (著), 河上 倫逸 (翻訳), 平井 俊彦 (翻訳) 「コミュニケイション的行為の理論 上」
J.(ユルゲン) ハーバーマス (著), 河上 倫逸 (翻訳), 平井 俊彦 (翻訳) 「コミュニケイション的行為の理論 上」
中岡成文「ハーバーマス (現代思想の冒険者たちSelect)」
中岡成文「ハーバーマス (現代思想の冒険者たちSelect)」
汎用文献
佐藤俊樹「社会学の方法:その歴史と構造」
大澤真幸「社会学史」
新睦人「社会学のあゆみ」
本当にわかる社会学 フシギなくらい見えてくる
アンソニー・ギデンズ「社会学」
社会学
社会学 新版 (New Liberal Arts Selection)
クロニクル社会学
社会学用語図鑑 ―人物と用語でたどる社会学の全体像
参考論文
永井彰「コミュニケーション行為理論の論理構造 (上)」(1993)[URL]
永井彰「コミュニケーション行為理論の論理構造 (中)」(1993)[URL]
永井彰「コミュニケーション行為理論の論理構造 (下)」(1993)[URL]
嘉目道人「発語媒介効果の不可逆性とフィクションの倫理的責任」(2020)
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