【1ワード社会学第十三回(14)】ハーバーマスの「目的論的行為」とは

    動画での説明

    よろしければサイト維持のためにチャンネル登録をよろしくお願いしますm(_ _)mモチベになっていますm(_ _)m

    ショート動画で1分で説明しているバージョンも投稿していますm(_ _)m

    はじめに

    社会学とはなにか

    社会学とは、「社会を対象とする学問」のことである。そして社会とは基本的に「人々の社会的行為の相互作用の集まり」を意味する。

    なぜ社会学が存在するのかについては多種多様な立場があるが、根本的には「社会を分析し、よりよい社会へ導くため」だといえる。社会とはなにか、どう変動していくのかという事実判断やどうあるべきかという価値判断の両方のバランスをとる必要のある学問である。

    【基礎社会学第三六回(1)】エミール・デュルケムの社会学とはなにか、学ぶ意味や価値はあるのか

    この動画チャンネルシリーズは創造発見学に位置づけられている。要するに、アイデアをひらめくための情報を学ぼうというわけである。ビジネス、友人関係、学業、さまざまなものにそれぞれ活かしてほしい。

    できるだけ1ワードに説明する対象を絞っていく。

    記事の分割

    (準備中)

    (4) [B]コミュニケーション的行為関連

    ハーバーマスの「私的行為」、「道具的行為」、「目的論的行為」

    ハーバーマスの「道具的行為」とはなにか、意味、定義、わかりやすく解説

    今まで、行動、行為、社会的行為を分類してきた。社会的行為ではない行為もあるとハーバーマスは考え、それを「道具的行為」として定義している。

    POINT

    道具的行為私的で個人的な行為のこと。身体運動の道具的延長でなされる行為。例:手で砂山を作る、スコップで穴を掘る、ブルドーザーで整地するなど。

    ハーバーマスは1968年に、『イデオロギーとしての技術科学』において「自然に働きかける労働(独:Arbeit)」と「人と人との相互行為(独:Ⅰnteraktion)」をはっきりと区別すべきだと主張していた。また、その際は労働は目的合理的行為であり、相互行為はシンボルに媒介された行為であると区別されている。

    ただし、この頃はまだ言語論的な基礎づけがされておらず、厳密には理論的に分類されていなかったという。

    ハーバーマスは「道具的理性、目的合理性」と「コミュニケーション的理性、コミュニケーション的合理性」を明確に区別している。

    道具的行為は物に対して道具的理性や目的合理性を発揮する行為であり、戦略的行為は人に対して道具的理性や目的合理性を発揮する行為だというわけだ。そしてコミュニケーション的行為は人に対してコミュニケーション的理性やコミュニケーション的合理性を発揮する行為だという位置づけとなる。

    また、動機という点でも異なるという。労働は「人間の自己保存で技術的な関心」に導かれ、コミュニケーション的行為は「人間の共存に関する実践的関心」に導かれているという。

    労働にも社会的行為と言えるものがあるのではないか、と私は素朴に感じてしまう。区別は理念的なものであり、現実にはグラデーションがあるのだろう。なぜなら、純粋な動機というものは現実には存在することが稀だからである。とはいえ、しかるべき領域にはしかるべき行為がなされるべきであるという問題は存在する(たとえば目的合理的に考えるべきではない状況で、過剰に目的合理的に考えてしまうなど)。

    ・特に参考にしたページ

    大澤真幸,「社会学史」,講談社現代新書,第二刷,528p

    「クロニクル社会学」,有斐閣アルマ,第一六刷,142p

    「ブリッジブック社会学」,信山社,玉野和志編,第一刷,153p

    永井彰「コミュニケーション行為理論の論理構造 (上)」,32p

    永井彰「コミュニケーション行為理論の論理構造 (上)」,33p

    「新しい社会学の歩み」,有斐閣アルマ,第一刷,187p

    ハーバーマスの「目的論的行為」とはなにか、意味、定義、わかりやすく解説
    POINT

    目的論的行為(独:teleologisches Handeln)行為者が所与の状況の中で成果が見込める手段を選択し、その手段を適切に用いることで、自分にとって望ましい事態(成果)を因果的に生じさせようとすることが主体の行為のこと。

    要するに、戦略的行為と道具的行為をまとめた上位概念だということである。

    整理するとこのような図になる。

    ・特に参考にしたページ

    永井彰「コミュニケーション行為理論の論理構造 (中)」(1993),134-135p

    参考文献リスト

    今回の主な文献

    J.(ユルゲン) ハーバーマス (著), 河上 倫逸 (翻訳), 平井 俊彦 (翻訳) 「コミュニケイション的行為の理論 上」

    J.(ユルゲン) ハーバーマス (著), 河上 倫逸 (翻訳), 平井 俊彦 (翻訳) 「コミュニケイション的行為の理論 上」

    中岡成文「ハーバーマス (現代思想の冒険者たちSelect)」

    中岡成文「ハーバーマス (現代思想の冒険者たちSelect)」

    汎用文献

    佐藤俊樹「社会学の方法:その歴史と構造」

    佐藤俊樹「社会学の方法:その歴史と構造」

    大澤真幸「社会学史」

    大澤真幸「社会学史」

    新睦人「社会学のあゆみ」

    新睦人「社会学のあゆみ」

    本当にわかる社会学 フシギなくらい見えてくる

    本当にわかる社会学 フシギなくらい見えてくる!

    アンソニー・ギデンズ「社会学」

    社会学 第五版

    社会学

    社会学 新版 (New Liberal Arts Selection)

    クロニクル社会学

    クロニクル社会学―人と理論の魅力を語る (有斐閣アルマ)

    社会学用語図鑑 ―人物と用語でたどる社会学の全体像

    社会学用語図鑑 ―人物と用語でたどる社会学の全体像

    参考論文

    永井彰「コミュニケーション行為理論の論理構造 (上)」(1993)[URL]

    永井彰「コミュニケーション行為理論の論理構造 (中)」(1993)[URL]

    永井彰「コミュニケーション行為理論の論理構造 (下)」(1993)[URL]

    嘉目道人「発語媒介効果の不可逆性とフィクションの倫理的責任」(2020)

    アバター画像

    蒼村蒼村

    投稿者プロフィール

    創造を考えることが好きです。社会学の英語版サイトを現在制作中です:https://souzou.site/
    https://x.com/re_magie

    この著者の最新の記事

    関連記事

    コメント

    1. この記事へのコメントはありません。

    1. この記事へのトラックバックはありません。

    CAPTCHA


    ページ上部へ戻る