動画での説明
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はじめに
社会心理学とは、人間の社会的な振る舞いの法則や仕組みを解明する学問である。
この動画シリーズは下の図に示すように、創造発見学に位置づけられている。
この記事のシリーズは創造発見学に位置づけられている。要するに、アイデアをひらめくための情報を学ぼうというわけである。ビジネス、友人関係、学業、さまざまなものにそれぞれ活かしてほしい。
できるだけ1ワードに説明する対象を絞っていく。※社会心理学だけではなく他の心理学を扱うこともある。
基本的な説明プロセスは、上の図の通りである。
記事の分割について
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環境リスクの実証研究
計画行動理論の実証研究
Armitage & Conner(2001)の実証研究
Armitage & Conner(2001)の実証研究では、健康行動、リサイクル、献血、寄付など幅広い行動を扱った185の研究を分析したという。
その結果、態度、主観的規範、行動コントロール感によって、行動意図の39%、実際の行動の27%を説明できることが分かったという。
・特に参考にしたページ
今井芳昭「環境配慮行動を促すための社会心理学的アプローチ」,2008 ,112-113p
Kaiserらの実証研究
Kaiserら( Kaiser, Wolfing, & Fuhrer,1999)は計画行動理論が環境配慮行動にも当てはまるかを調べるために、スイスにある2つの運輸会社の従業員2560人を対象に調査を行ったという。
分析の結果、 環境配慮行動をしようとする意図の40%は、環境に関する知識と価値観によって説明できることが分かった。また、 実際の環境配慮行動の75%は、行動意図によって説明できることが示されている。
この研究では、計画的行動理論には含まれていなかった「環境に対する価値観」を加えた点が特徴である。
「態度」は確かにある対象に対する良い/悪いの判断なので、価値観に近いように思える。しかし態度は個別的・具体的な対象に対する良し悪しであり、価値観は普遍的・抽象的な良し悪しとして区別できる。たとえば「リサイクルは良いことだという評価」は態度だが、「自然は保護するべきだという考え方をもっているかどうか」は価値観だといえる。
たとえばリンゴが好きだからといって、必ずしもフルーツが好きとは限らない。特定の環境行動が良いと考えているからと言って、「自然は保護されるべきだ」という価値観をもっているとは限らない。両者は抽象度(カテゴリー)が違うといえる。
もちろん関連がないわけではない。リンゴが好きならばフルーツが好きである可能性は高く、その逆も同じである。
・特に参考にしたページ
今井芳昭「環境配慮行動を促すための社会心理学的アプローチ」,2008 ,113-114p
諏訪博彦さんたちの実証研究
諏訪博彦さんたちの研究では、環境教育研修生178人と大学生123人を対象に、質問紙調査を行ったという。環境問題への関心、態度、環境配慮行動などが測定されている。
その結果、環境問題への関心が高い人ほど、環境を守るべきだとする肯定的な態度を持ちやすく、その態度が実際の環境配慮行動につながることが示されている。「環境に配慮した行動を実際に行うかどうかは、環境問題を知っていることや危機感よりも、お金や手間を負担してもよいという気持ちが最も強く影響していた」という点も重要である。
・特に参考にしたページ
今井芳昭「環境配慮行動を促すための社会心理学的アプローチ」,2008 ,114-115p
諏訪博彦, 山本仁志, 岡田勇, 太田敏澄「環境配慮行動を促す環境教育プログラム開発のためのパスモデルの構築」,2006,4p
教訓
プレパターン・ランゲージに変換
プレパターン・ランゲージへ
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POINTプレパターン・ランゲージ(英:Pre-Pattern Language,ppl):言葉で表現しきれていない、曖昧な性質のメモ段階のコツを単に集積した緩い体系のこと。
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今回は試験的に、得られる教訓・コツを画像にしてPPLとしてまとめてみた。
まずはパターン名=「意識と行動の不協和」である。
次に、パターン名=「相手を説得するメッセージのコツ」である。
創造美学第一回(後編):パターン・ランゲージの作成方法・使用方法
感想
社会科学では一定の「規範」、つまり「望ましい社会の状態」を語ることが多い。しかし、具体的にどう実現するかは社会の範囲が広いほど難しくなる。
具体的な実現プロセスを「構造の変革」と「個人の変革」というレベルに分け、個人単位でどのようにして態度変容が可能になるのかを学ぶことができた。「あるものが望ましい、危険だと客観的な事実に基づいて叫ぶだけ」では社会を変えることは容易ではない。つまり、他者を説得できない。
構造レベルの変化は、たとえば法の制定などが考えられる。しかし法の制定も他者への説得が必要となる。小さなコミュニケーションの集まりが構造レベルの変化に影響を与えうるのである。
また、「社会的に望ましくない態度や行為」へむけて説得技術が悪用されてしまうリスクも存在する。そもそもある理論や、そこから演繹される命題が「いかなる基準・観点において社会的に望ましいのか」をよりはっきりと認識できるような枠組みが必要である。
たとえば「CO2を削減すべきだ」という価値命題がある理論に基づいて行政で出力されたとする。
政治システムにおいて、与党が「CO2削減のための予算を制定する」といえば、野党は「今生きている国民の健康のために予算を割くべきだ」といって反対するかもしれない。経済システムは政治システムに対して、「CO2を削減する法が制定されると、今ある利益が減少する」と反対するかもしれない。政治、経済、科学などのそれぞれのシステムがそれぞれの基準でバラバラにものごとを判断し、実質的な取り組みにつながりにくい。
たとえ国内でまとまったとしても、他の国とのコミュニケーションが上手くいかない場合もある。たとえば(当時)世界第一位の温室効果ガス排出国であるアメリカは京都議定書に最終的には参加しなかった。多くの発展途上国も経済成長のためなどを理由にして参加を見送っている(アメリカが批准を拒否した理由のひとつでもある)。
また、そもそも科学システム内部でコミュニケーションの衝突が生じている(地球温暖化に対する懐疑論など)。問題の解決のためには小手先のテクニックではなく、より包括的な枠組みが重要である。
地球温暖化の是非について私は専門家ではないのでよくわからない。しかし「環境保護のためのリスクを常に把握しようとする姿勢、そのためのリソースの蓄積が望ましい」ことは確かである。
「地球温暖化はウソかもしれない、リサイクルはいらないかもしれない、募金は正しく使われていないかもしれない、特定の団体が利益のためにやっているかもしれない、富国の偽善かもしれない」といった抽象度から、一段階上げてものごとを考える必要がある。時代ごとのリソースにおいて最善の理論を柔軟に構築し、そこから価値命題を出力しようとする姿勢が必要である。
参考文献
おすすめ文献
ノエル=ノイマン (著),池田 謙一 (翻訳) 「沈黙の螺旋理論[改訂復刻版]: 世論形成過程の社会心理学」
ノエル=ノイマン (著),池田 謙一 (翻訳)「沈黙の螺旋理論[改訂復刻版]: 世論形成過程の社会心理学」
汎用文献
社会心理学 補訂版 (New Liberal Arts Selection)
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デイヴィッド・マクレイニー (著), 安原 和見 (翻訳) 「思考のトラップ 脳があなたをダマす48のやり方」
デイヴィッド・マクレイニー (著), 安原 和見 (翻訳) 「思考のトラップ 脳があなたをダマす48のやり方」
亀田 達也(監修)「眠れなくなるほど面白い 図解 社会心理学」
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参考論文
今井芳昭「環境配慮行動を促すための社会心理学的アプローチ」,2008 [URL]
広瀬幸雄「環境配慮的行動の規定因について」,1994[URL]
寺田良一「環境リスク論と環境社会学」,2011[URL]
平湯直子「環境配慮行動の規定因に関する理論と実証研究」,2018[URL]
山田 菜緒子「理論に基づくインタープリテーション」山田 菜緒子,2006[URL]
吉里潤, 相川充「認知的努力の集団拡散が態度変容に及ぼす影響ー精査可能性モデルの観点よりー」,1997[URL]
諏訪博彦, 山本仁志, 岡田勇, 太田敏澄「環境配慮行動を促す環境教育プログラム開発のためのパスモデルの構築」,2006[URL]








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